初夏 ビール 伸びかけた髪の毛

 

梅雨が来る前にやってきた夏にうだりながら、窓越しに風を見ていた。クーラーはあまり好きではないので、今年も扇風機と氷枕にお世話になる予定だ。色々なことにブレーキを踏むのを辞めたらいいのではないかと思っている。合わせるということもほどほどにして、自分のペースをもっともっと大切にしていっていいのだと自分のことを許し始めた。夜はズブズブと想像が深いところまでいってしまうから、1人の時は大概のまれる前に眠る。世の中は私が思ったように進むことは大抵ないので杞憂ばかり。早寝早起き健康生活、いいねえ。

なんとなく髪を伸ばし始める予感がしている。今までは好きな人が長い髪が好きだと言っていたから、みたいななんとも可愛い理由でずっと伸ばしたり切ったりを繰り返していたような気がするけれど、真相はもう忘れてしまったのでわからない。いつまで子供のふりをしていられるんだろうなあとぼんやり考えながら、いやもうすでに子供ではないし、もう女の子ですらないよと突っ込みを入れている。一体どこに向かうんだろうかと思いながら、去年必死に悩んでいたことを思い出そうとしてみたけれど、全く思い出せず、その痛みの気配すらも感じ取れなかったのできっとそんなもんだ。今しかない。私には今しかない。もう少し早かったらと後悔するなら、絶対今やった方がいい。だって絶対今が一番早い。自分のことの中で一番早いのは今。過去ではなく今だ。未来をみるのは得意じゃない。だからダイエットも続かないし、貯金の大切さもあんまりわからない。と言いながら、定期預金について調べたので大人ポイントがちょっと上がった、今日。