ときには映画の話をしよう

映画のレビューというほど大それたものでもなく、映画を見て開いた記憶の引き出しの話をしようとおもう。映画の話に託つけた自分語りだ。映画にしても芸術全般の何に対しても、その手法に対して語る術を私は持ちあわせていないし、そこにはあまり興味がない…

後悔の塊がいつの間にか透明になっている

きっと間も無く、我が家には家族が増える。減り続けた家族がようやくプラスになる。 生き物を再び家族に迎えようと思い始めてからというもの、いつかの後悔の塊がゴロゴロと隙間から出てきてはここにいるぞと主張を始めた。怖気付いてしまって、踏ん切りが付…

ひか って いた

神様なんていないよ そう言いながら過保護になるほど大切にしていた あのバンドの音楽はきっと君にとっては 神様みたいなものだったんだよね どうしようもないほどに途方にくれた夜 イヤホンから流れる苦しいほどの愛 もう聞き飽きてしまったそのことばも 今…

どこまでだって、いけるよきみは

全く笑わない子供だった、という記憶に支配されて、大人になった今でも自分がよく笑うと言われることに疑問を持っている。 どちらかというと過去に支配されがちで、どうしようもない後悔に殺されそうになることがよくある。 と言いつつ、寝たら大抵のことは…

すこやかな生活

根拠のない 大丈夫 が無性に聞きたい夜がある。 どんなにボコボコに凹んでも、それは通過点でしかなくて、結局時が過ぎればしょうもないただの点になるということを私は知っている。 だから何も悩む必要はないのだ。 わかっている、わかってはいるけれども、…

白々しい

生きているという実感をどこで得るのか。 私は自分自身の言語が言葉ではなくなった瞬間に、心臓が動く感覚がする。ああ、生きているなと思うし、これが私であると自分自身のことも認識する。だから芸術が好きで、そばにいたいと思う。 言葉を扱うことは好き…

どっどどどどうど

新年 というテンションは一晩で終わり、通常通りの生活 流れに身を任せている。 風が窓をたたく音がする、気がする。 私がこれまで生きてきた平成が終わる。時代が終わるということが今ひとつ分からないので、今回経験できることを嬉しく思う。これから先の…

夢はない 予定はある

何がいけなかった、なんてきっとないんだと思う。 なんの脈絡もないけれど、言いたくなった。 人生は後悔だらけ、置いてきてしまったものは取り戻せないし、時間も進むだけなので、私たちに出来ることは後悔しかない と私は自分自身の大きな後悔をこの言葉で…

夏が終わる話をいつまでもしていたい

自分の耳の付け根を見てみたい。 自分のことなのに自分が一生見れないであろう部分に惹かれる。自分が見えない部分こそが自分なのではないかと思ってしまうので、他人の耳の付け根あたりはガン見しがち。なんて話はどうでもいいのだ。 すっかり夏が終わる空…

初夏 ビール 伸びかけた髪の毛

梅雨が来る前にやってきた夏にうだりながら、窓越しに風を見ていた。クーラーはあまり好きではないので、今年も扇風機と氷枕にお世話になる予定だ。色々なことにブレーキを踏むのを辞めたらいいのではないかと思っている。合わせるということもほどほどにし…

灰色と鈍色

どうしても縦書きの文章が書きたくなった。ずっと前からそう思っていたような気もするし、昨日久々に小説を一冊読みきった昂りからなのかもしれない。自分自身でさえも真相はよく分からない、なんてことがたくさんある。一年近く動かさずにいたこのブログを…

雨とクリームソーダ

興味がある写真家の展示が私の街でやっていることに今日の朝気が付いて、丁度今日は駅前の本屋さんに行く予定だったので なんていいタイミングなんだ とルンルン気分だった。 ギャラリーに行く時は少しだけ背伸びをした服が着たくなる。お気に入りのワンピー…

おひめさまに見えた

スーツを着たサラリーマンがしゃがみこんで、エメラルドグリーンのワンピースを着た小さな女の子と一緒に絵本を選んでいた。 お父さんと娘のごく普通な絵面なんだけれど、やけに体内に響いて 退勤ラッシュの人の波に逆らって歩いてたら泣けてきた。 首を90度…

ゾンビになった君へ

拝啓 という言葉からはじまる手紙を書けるほどの頭はないことを忘れていたまま、書き始めてしまいました。 君はゾンビになってしまったけれど、文字はまだ読めますか。僕のことはわかりますか。 僕らが住んでいたあの街は、もうすっかり人間がいなくなってし…

なんにもないね

帰り道、失くしたものを思い出していたら無性に悲しくなって泣いてしまった。 家の近くの街灯が切れていて、いつもの道が違う道みたいにみえた。 みんな何を求めて携帯を見ているんだろう、と素朴な疑問をずっと抱いている。なんで、なんで?と聞き出したら …

あの日の100万円

言葉にすると なんてありふれていて 陳腐なんだろう 。 と思うことがたくさんある。 泣いて泣いて悲しかった出来事もたくさん笑って面白かったことも嬉しかったことも、誰かを思う心境も、気持ちの大きさとは相反して言葉にするとちっぽけで短い。 ふと、幼…

上質なドレスを買った。 タンスの肥やしになる予感がする。

私のクローゼットの中で1番高い洋服だと思う。 よくわからない素材の、きっと多分良いドレス。 綺麗に髪をまとめた品のある店員さんが「こちらでしたらずっと着られますよ」って言ってた。ずっとっていつまでですか。私には想像もできない5年後10年後が、こ…

ある程度絶望した人と結婚したい

なんだこのタイトル。 ある程度絶望した人と結婚したい。私もこれからある程度絶望するつもりだから 私の絶望と足して、ちっちゃいことに幸せを見つけて生きていきたい。 気合いを入れて結婚したくない。 好きも嫌いも惚れた腫れたも正直あんまり興味がない…

神様なんていねぇよ、馬鹿 と叫びながら靴も履かずに家を飛び出したい。願望。夏休みも冬休みも長い休みは嫌いです、なんて言ったら大人に怒られるかもしれないけどすっごい苦手。夏の嫌なところクーラー、苦手。ガリガリ君とアイスの実が美味しいところは好…

さあ、どうする

日本という国は技術の国で、たくさんの素晴らしい機械が生まれて、私たちが暮らしやすくなるための物がたくさん創られている。 いつからみんな歯車になっちゃったんだろう。 自分の頭で考えるってこと、してる? 本当に? 意思もなく船に乗るなんて、そんな…

このコラムがいいって話

新納翔さんが書いたこのコラム【http://fugensha.jp/?p=1938 】が興味深くてとてもよかった。 何が良いって、まずは新納さんの写真がものっすごく好みであるってこと。身近な世界に溢れている違和感を撮れるというか、きっと目の前にあっても見ているだけで…

インターネットのこと

やっぱり文章を長く書くことって大切だと思うんですよ。 インターネットを始めて、それからSNSに出会って、短い文章とばかり触れ合う日々。自分の思いがたった140字で伝えられるなんて思ってもいない。でも無意識にその枠におさめたくなるし、はみ出たところ…